Androidでバックグラウンド通信をオフにするとダメなアプリは?
本記事は、Androidスマートフォンの通信について、バックグラウンド制限してはいけないアプリや制限するメリット・デメリットを解説した記事です。これを知ることで、スマホのバッテリーを長持ちさせたり、通信量を削減できたりが可能になります。
Androidスマホのバックグラウンド制限してはいけないアプリって何があるのかな…。バックグラウンドをオフにするとどうなるのかな?
スマートフォンにはバックグラウンド通信と呼ばれ、スマホを使っていない時でも裏で通信をしているのをご存じでしょうか。今回はそんなバックグラウンド通信について解説します。
「バックグラウンドをオフ(無効)にするとどうなる?」
「バックグラウンド制限してはいけないアプリってある?」
「制限してもいいアプリってなんだろ?」
といった疑問を持っている方、必見です。
バックグラウンド制限してはいけないアプリとは?
Androidスマートフォンは自身が操作していない時も様々なアプリが裏で通信したり、スマホの状態を確認したりと動作しています。
そのため、アプリによってはバックグラウンド通信を必要とするものと必要としないものがあり、バックグラウンドで通信を必要としているものを制限してしまうと、本来の動作と異なってしまい、スマホの使い方に影響を及ぼします。
通信種別 | 内容 |
---|---|
フォアグラウンド通信 | 表で行っている通信を主に指します。 主にあなたが今使っているアプリが通信を行う際には表で通信していると言えます。 |
バックグラウンド通信 | 裏で行っている通信を主に指します。 LINEの通知チェックやアプリの更新チェックなど、常に定期的に裏で通信しています。 |
バックグラウンド制限してはいけない理由
「そもそもバックグラウンド制限とは何を制限すると言っているのか」についてですが、バックグラウンド通信を対象にしています。
そのため、各アプリが裏で通信することが無くなってしまうことでリアルタイムに通知が来なかったり着信・メールが来なかったりという現象が起こります。
また、アプリ間での同期などが上手くいかずエラーが生じるような場面もあります。
主な具体例を挙げておきます。
主な具体例(僕の体験も含む)
- 相手はずっと電話をかけているのにもかかわらず、自身のスマートフォンが一切鳴らない。
- 相手がLINEでメッセージを送っているのに、自身には届いていない。
- スマホを操作しようとポケットから取り出しアプリを開いた瞬間、今までの通知が来る。
バックグラウンド通信を制限するメリットとデメリット
バックグラウンド通信を制限した際のメリット・デメリットを整理してみましょう。
つまり、バックグラウンド通信をオフにするとどうなるのか?についてです。
制限するメリット
制限するメリット
- 裏で通信しなくなるため、バッテリーの持ちが改善される
- 通信可・不可を自身でコントロールできるため、データ容量の節約に繋がる
- 余計な通信処理が減るため動作が軽くなる
- アプリを開いた時だけアプリが動作する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
裏で通信しなくなるため、バッテリーの持ちが改善される
バックグラウンドでアプリが通信しなくなるので、その分バッテリーの持ちが改善されます。
バッテリーの少ないスマホの場合は、バックグラウンド通信を制限した方が良いアプリもあります。
通信可・不可を自身でコントロールできるため、データ容量の節約に繋がる
バックグラウンドで通信をしているということは、その場その場で通信可能な回線を用いて通信を行います。
つまり、外出先などでは主にモバイルデータ通信が使われ、各々のアプリがバックグラウンド通信を行います。
そのため、通信を止めればデータ容量の節約に繋がります。
モバイルデータ通信しかできない環境下ではあえてバックグラウンド通信を止めると言った方法を取ることでデータ容量の節約にもつながります。
余計な通信処理が減るため動作が軽くなる
裏で通信処理を行っているアプリが複数あるとその分CPUやメモリを消費します。
そのため、バックグラウンド制限をすることで処理が減るため動作が軽快になります。
制限するデメリット
制限するデメリット
- 通信しなくなるため、通知が来なくなる
- 外出時など、モバイルデータ通信容量を使われてしまうことがある
- 関連する他のアプリにまで影響を及ぼす
それぞれ確認していきましょう。
通信しなくなるため、通知が来なくなる
バックグラウンド制限をした場合、アプリが開いている(フォアグラウンド)にいる時のみ通信を行います。
そのため、もし通知がきていたとしてもバックグラウンド制限をしているため届いておらず、画面が開いて始めて届きます。
誰かに連絡をとるようなアプリはバックグラウンド制限しない方が良いです。
外出時など、モバイルデータ通信容量を使われてしまうことがある
バックグラウンド通信を制限していなかった場合のデメリットとして、アプリ自体がどんどんバックグラウンドで通信してしまったりします。
この影響で上旬あたりに1ヵ月のデータ容量をオーバーした方もいたとか。
関連する他のアプリにまで影響を及ぼす
アプリの中には他のアプリと連携して動作しているものもあり、むやみにバックグラウウド通信を止めてしまうと、その間更新なしと判断されエラーが生じたりすることもあります。
そのため、アプリ単体で動作しているものをバックグラウンド制限していきましょう。
バックグラウンド制限してはいけないアプリまとめ
バックグラウンド制限してはいけないアプリの例を載せておきます。
利用しているスマホはドコモのarrowsです(Android 11)。
バックグラウンド制限してはいけないアプリ(一例)
- +メッセージ
- 電話
- メール
- SNS
- システムアプリ
- Google関連アプリ
- システムUI
- Gmail
- ネットワークサービス
- Androidシステム
- Android System Webview
- com.android.smspush
- com.fcnt.mibile_phone.wifiservice
- DcmlpPushAggregator
- DcmWapPushHelper
- Dynamic System Updates
- Google Play ストア
- Google Play 開発者サービス
その他にも、基本的にはリアルタイム通知を必要としているものをバックグラウンド制限するのはやめておきましょう。
まとめ|バックグラウウンド制限してはいけないアプリを見極めよう
本記事ではバックグラウンド通信をオフにしてはいけないアプリと制限したときのメリット、デメリットを解説してきました。
Androidのバージョンが古い頃は処理性能も低くまたバッテリーも少なかったので、半日バッテリーが持てば良い方だったので、よくバックグラウンド通信をオフにして可能な限り制限をしていました。
今はAndroid端末自体も賢くスマートになり、バッテリー自体も大きくなっているのでそこまでバックグラウンド制限する恩恵は少ないのかなと思っています。
そのため、通信する必要が無いのに裏でコソコソ通信しているような怪しいアプリを中心にバックグラウンド制限していけば良いでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。