テザリングとは?初心者向けにわかりやすく技術解説します。
テザリングってよく聞くんですけど、実際のところ何なのでしょうか?
近年よく「テザリング」という言葉を耳にしますが、実際これって何?いつ使うの?という方多いのではないでしょうか。
普段は使わない機能なのですが、知っていて損はしないのでテザリングについて分かりやすく図も入れて紹介したいと思います。
本記事で分かること
- テザリングとは何か
- テザリングの活用方法
テザリングとは
上記図で注目してほしいのは、真ん中の「テザリングをONにするスマホ(スマホA)」です。
多くのスマートフォンにはテザリング機能があり、ONにするとアクセスポイント(AP)機能がONとなります。アクセスポイントとは簡単にいうと、ルータのような役割を持ち、配下に他の通信機器端末を接続することが可能になります。
このテザリング名称はメーカーにより異なり、『アクセスポイント』『ホットスポット』などとも呼ばれたりします。
テザリングをONにした端末との接続方法
接続方法は基本的にWi-Fiルータにつなぐ時と同様です。
まず、テザリングをONにするスマホでテザリング機能を有効化します。
この時、以下のような項目が変更可能なので事前に確認しておきましょう。
SSID (アクセスポイント名) | 基本的に半角英数字で32文字までの条件内で変更可能です。 |
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セキュリティ | 「WPA2」または「無し」かを選択できます。(なしにすると誰でも接続可能となり、大きくパケットを消費される可能性があるのでセキュリティは有効にしておきましょう。) |
アクセスポイント(AP)のパスワード | 接続する際にパスワードが必要になります。 |
AP周波数帯 | 主に2.4GHzと5GHzから選択可能です。接続したい機器が2.4GHzにしか対応していない場合がありますが、基本的には見通しの関係で近距離であればどちらでも構いません。
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SSID名を自分で命名できることから、街中では面白い名前を付けてビーコン投げてる人もいます。
一度接続関係を確立すると、2回目からは自動的に接続されます。
テザリングをONにする方法をPixel 4a5Gの例で示しておきます。
『設定』→『ネットワークとインターネット』→『アクセスポイントとテザリング』→『Wi-Fiアクセスポイント』→『ON』とするとWi-FiテザリングがONとなります。
テザリングの活用の注意
テザリングをONにしたスマートフォンは、別の接続された機器(図中の「端末」)にインターネット接続を提供します。
そのため、端末が通信を行えばテザリングをONにしたスマートフォンのモバイルデータ通信量が消費されることに注意してください。大容量契約であれば良いですが、格安SIM等の低容量の契約ではテザリングはあまり使わない方が無難でしょう。
またテザリングON時にはバッテリー消費が大きくなるので、バッテリーの劣化などにも気を付けましょう。
低速通信で良ければ、Bluetoothテザリングを使うことも考慮してみてください。
Wi-FiテザリングONのスマホ=モバイルルータか?
Wi-Fiテザリングとは、簡単に言うとWi-Fi親機となるようなイメージですので、用途・使い方としてはモバイルルータとほぼ同じと捉えて問題ありません。
スマホにSIMカードを入れたかモバイルルータにSIMカードを入れたかの違いになります。
とはいえ近年のモバイルルータでは、通信データ量の計測や省電力性などの機能があるので、素直にモバイルルータを使う方が良いと考えます。
テザリングにはWi-Fiの他にBluetoothテザリングもある
Bluetoothを使ってテザリングを行うことも可能です。(USBテザリングはここでは省略します)
Wi-Fiと比べた特徴を並べておきます。
Wi-Fiテザリング | メリット:通信速度が速い。Wi-Fi対応機器が多く同時に複数台接続が可能。 デメリット:接続機器のバッテリーの消費が大きい。パスワードを知られてしまうと勝手に通信されモバイルデータ量を消費される可能性がある。 |
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Bluetoothテザリング | メリット:接続機器のバッテリー消費が小さい。長時間の接続に向いている。1対1でペアリングするため、勝手に接続されることはほぼない。 デメリット:通信速度が遅い。(Bluetooth規格の速度になる)1台しか繋げない。 |
速度が速いのがメリットですが、その分バッテリー消費が大きいのがWi-Fiテザリングとなります。
Bluetoothテザリングについて知りたい場合は以下の記事を参照ください。