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格安SIMの通信速度が遅いのはなぜ?

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格安SIMの通信速度が遅いのはなぜ?

著者:ネットワークエンジニア ぺんた

「格安SIMって品質悪いから通信が遅いんだよね…」と思っている方も多いはず。

実は品質と言うより、若干仕方がない部分があるので、本記事では格安SIMの通信速度が遅い理由について解説します。

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格安SIM事業者は大手キャリアから回線を借りて事業している

格安SIM事業者は自身で回線設備を持っていないため、キャリアから回線を使わせてもらってモバイル事業を行っています。

格安SIM事業者ごとにドコモ回線au回線ソフトバンク回線のうちどれかの回線を取り扱っていますよね。

例えば、OCNモバイルONEはドコモ回線、IIJmioはドコモ回線、au回線、そしてmineoは3キャリアとも取り扱っています。

このように自身で回線を持っていないため、大手キャリアから借りて(使わせてもらって)事業を行うことが可能なのです。これが格安SIM事業者です。

近年では楽天モバイルも自社回線を持つようになりましたね。

自社で回線設備を持っている事業者
  • ドコモ(ドコモ回線)
  • au(au回線)
  • ソフトバンク(ソフトバンク回線)
  • 楽天モバイル(楽天回線)

回線の速さに影響するのは回線の太さ

格安SIM事業者と大手キャリアの回線帯域の違い

ここで回線の太さについて解説します。(厳密には”回線帯域の大きさ”と表現したりします。)

太い回線の中を、多くのユーザーの通信データが流れてるとイメージしてください。

大手キャリアの回線

現在では大手キャリアのユーザー数がかなり多く、その人数でも快適に通信を行えるよう非常に太い回線を持っています。

回線が太ければ太いほど、多くのユーザーがたくさん通信を行っても十分に余裕があり快適に通信をすることができます。

余裕があれば速度低下も起きにくいんです。

これが大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)の回線のイメージです。

格安SIMの回線

一方で、上記でも話したように格安SIMは自社回線を持っていないため大手キャリアから回線を借りています。借りると言っても全部を借りているわけではなくて、一部の数%の太さ分を借りています。

そのため、多くのユーザーがたくさん通信を行ってしまうと、回線に流しきれなくなり混雑してしまいます。(これが速度低下です。)

お昼になったら通信速度すごく遅くなった・・・

利用者が多いとされるお昼休憩の時間や帰宅後の時間は、速度低下が起きやすいです。

つまり、格安SIMが遅いと言われるのはこの回線の細さが原因です。

回線の太さに対してユーザー数の割合が大きくなっているのが格安SIMなのです。

2車線の道路と10車線の道路をイメージしてもらえれば分かりやすいかなと思います。車が大量にいた場合、10車線の方が快適なのは何となくイメージできるかと思います。

速度の速い格安SIMはあるのか

格安SIMというと若干異なるのですが、ahamo、povo、LINEMOはおすすめです。

これらは大手キャリアから登場した格安ブランドという位置づけなのですが、回線の太さは大手キャリアの回線をほぼそのまま使っているので、かなり太いです。

そのため、大手キャリアに匹敵するくらいの速度が出ています。

にもかかわらず、月額料金は格安SIM並なので、速さと安さを両立した格安SIMと言えるでしょう。

格安ブランドって何?って方は「格安ブランドとは?格安SIMやサブブランドとの違いとおすすめは?」をご覧ください。

「他の格安SIMも知りたい」「他の格安SIMだと何がおすすめ?」と気になる方は「子供におすすめの格安SIMランキング」も作成しているので、ぜひご覧ください。

参考リンク

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