スマホ2台でSIMを差し替えて利用できる?
「機種変更して余った古いスマホにSIMを差し替えても使える?」
「スマホ2台持ってるけどSIMカードを入れ替えれば交互に利用できる?」
家に余ったスマホが活用できるのか、知りたい方も多いはず。
結論を言うと、利用可能です。が、少し注意点もあるので徹底解説します。
電話番号は差し替えたら移動する
結論的には、SIMカードを差し替えると差した側に電話番号が移ります。
つまり、差し替えたスマホ側で電話ができます。
電話番号が移ると、差し替えたスマホ側でSMSメッセージも受けることができるようになります。
1つのsimカードを異なる端末に入れ替えれば様々な用途に使えるので、最近は結構多いのかなと感じますね。
「古いスマホにSIMを差し替えたら、2重契約みたいになるのでは?」
と考えている方もいるようですが、全く大丈夫です。
キャリアとあなたが契約しているのはあくまでSIMカードであり、使用するスマホに関しては実は何でも構いません。
例えば「ドコモと契約しているけど、Amazonで購入したSIMフリースマホにSIMを差し替えて使っている」というケースもOKです。
実はドコモ側は気にしてません。
SIMを差し替えるとデータ通信も使える!
SIMを差し替えると、差し替えたスマホ側に電話番号が移動するのに加えて、モバイルデータ通信も使えるようになります。
ただ、少し注意点があって…。
どの端末でも使えるというわけではないので注意しましょう。
古いスマホにSIMを差し替えても使える
古いスマホにSIMを刺せばそのまま予備機として使えるので、万が一今使ってるスマホが故障した場合に備えて古いスマホ1台は捨てずに取っておくのが良いでしょう。
スマホが故障したとしても、予備機側でデータ通信ができれば各種アプリが使えたり、WEBサイトに直接アクセスしたりと助かるケースがあるので、予備機は持っていた方が良いと僕は思っています。
SIMなしスマホで出来ることについては、「SIMなしスマホでできることは?使い方と利用用途について【メリット・デメリット】」を参考にしてください。
2台のスマホの周波数バンドに注意
古いスマホと新しいスマホ間で契約キャリアの周波数バンドが使えることが条件です。
例えばLINEMOの場合を考えてみます。
下記の周波数バンドに対応しているスマホ端末ならデータ通信ができます。
LINEMO | 周波数バンド |
---|---|
4G | Band 1 Band 3 Band 8 Band 11 Band 28 Band 41 Band 42 |
5G | n3 n28 n77 n257 |
判断基準としては、最も重要な周波数バンド『4G:Band 1,3,8』、『5G:n77』に対応していれば使えると思ってもらって構いません。
差し替えしすぎると接触不良になる可能性もある
2台のスマホ間で差し替えすぎると、接触不良でスマホがSIMカードを読み込めなくなる可能性もあります。
その場合は下記のように対処する必要があります。
- SIMカードを挿しなおす
- 電源の入れなおす(スマホ再起動)
- 別のSIMカードを挿してみる
- スマホ本体を修理する
何百回やれば起きるかまでは分かりませんが、SIMの差し替えすぎには注意です。。。
参考:SIMを差し替えるとデータは移動する?
データは保存場所によって扱いが変わります。
今のスマホがどこに各データを保存しているかがポイントになります。
基本的に「クラウド上に保存」と「端末内に保存」があります。簡単に説明しますね。
クラウド上に保存されたデータ
クラウド上にデータを保存しておけば、2台のスマホ間でSIMを差し替えても全く影響はなく、どちらのスマホからでもアクセスできます。
<クラウド上に保存するメリット>
- ROM(ストレージ)を消費せず保存ができる
- スマホが故障したとしても様々な端末からアクセスできる
- 機種変更時のデータ引っ越しがラクになる
クラウド上にデータを置く方が、何かと便利です。
SIMカードが刺さってなくてもWi-Fi通信できればアクセスできるので、クラウド活用は便利ですよ。
例えばGoogleフォト、Gmail、GoogleドライブなどのGoogleサービスはそのGoogleアカウントにさえログインできれば、どこからでもアクセス可能です。(スマホ以外にPCからでもアクセスできます。)
端末内に保存されたデータ
スマホ内に保存されているのでスマホを変えると見れなくなります。
そのため、スマホを機種変更するときはデータの引っ越しが必要です。
データの引越しの方法はいくつかありますが、
- スマホ間をケーブルでつないでデータ引っ越し
- 一旦データをSDカードに保存して、新スマホにSDカードを入れる
- 一旦クラウド上に保存しておいて、新スマホでクラウド上にアクセスする
- スマホ同士を接続(Wi-Fi、Bluetooth等)し直接送受信し合う
などがあります。
最近だと大体のデータがクラウド上に保存されているので、機種変更が昔ほど手間がかからなくなってきました。
スマホ2台使った便利な使い方
スマホ2台でSIMを差し替えて使える(使ってもOK)ので、少し便利な使い方を紹介します。
バッテリー消耗時の予備機として活用
例えば停電時です。
メインスマホのバッテリーが無くなってしまった・・・というとき、1台目の代わりとして2台目を予備機としてを利用可能です。
本来はモバイルバッテリーを持っておくのが望ましいですが、最近はスマホのバッテリーも増えてきてモバイルバッテリーを持ってない方も多いはず。そんな時に停電が起きたら…スマホの充電が残り10%だったら…。って時に、古いスマホが活用できます。
SIMさえ差し替えればモバイルデータ通信が使え、電話、各種アプリが使えるので最低限の連絡手段は確保できます。
(※LINEは引き継いで使えますが、事前にトークデータの引き継ぎ・復元やLINEアプリへのログインが必要になり少し面倒なのであまりおすすめできないですね…。)
予備スマホをゲーム専用機として活用
SIMを差し替える必要はなく、Wi-Fiにさえ繋いでおけば多くのゲームは利用できます。
端末間でゲームデータが同期できるのなら、外ではメインスマホでプレイ、自宅ではゲーム専用機でやる方が良いですね。
最近はお財布ケータイ機能や防水防塵性能などを削った処理性能に特化したゲーミングスマホなんかも発売されているので、実は2台持ちは推奨されてたりしますよ~。
メインスマホでゲームをやりすぎると、バッテリーの劣化が進み、電池持ちが悪くなる可能性があるので予備スマホを使うことがおすすめです。
通信障害に備えて2台目にもSIMを入れておく
スマホでモバイルSuicaや電子書籍、など様々なサービスを利用している方も多いはず。
もしSIMカードが1枚の場合、通信障害が起きたら通信が使えなくなり、ほとんどのサービスが使えなくなります。
そのため、2台目にも予備のSIM入れておくことで通信を確保できるようになります。
僕はネットワークエンジニアと言うこともあり、通信障害がこわいので必ず2回線契約するようにしています!
今使っている回線をメイン回線、2台目に契約するSIMをサブ回線とします
メイン回線 | 推奨する サブ回線 |
---|---|
ドコモ回線 | au回線 or ソフトバンク回線 or 楽天回線 |
au回線 | ドコモ回線 or ソフトバンク回線 or 楽天回線 |
ソフトバンク回線 | ドコモ回線 or au回線 or 楽天回線 |
基本的に通信障害は1キャリアのみで起こるため、メインの回線と異なる回線種の格安SIMを契約しておくことで、通信障害時に通信を確保できるようになります。
ぜひもう1回線を検討してみてくださいね。
(全キャリア共通の部分に障害が起きると全キャリアが全断しますがこれは仕方がないですよね。)
まとめ
本記事では、スマホ2台でSIMを差し替えて利用できるか否かについて解説してきました。
結論、SIM差し替えて利用することは可能です。
<まとめ>
- スマホ2台でSIMを差し替えても利用できる
- SIMカードを挿すと電話番号が移り、通話、SMS、データ通信ができるようになる
- 2台あれば便利な使い方もできる
- SIMを差し替えても端末内に保存されたデータは移動しない
- クラウド内に保存されたデータはいつも通りアクセス可能
- SIMカードを差し替えすぎるとSIMの接触不良を引き起こす可能性があるので注意
2台でSIMを差し替えて利用する際には、クラウド上にあるデータだと2台のスマホでアクセス可能ですが、ローカル保存だと1台のスマホでしかアクセスできないことに注意してくださいね。